神戸国際松竹が最終営業 名残惜しむファン「家族の思い出詰まってて寂しい」

2022/03/17 20:15

神戸国際松竹の玄関前で寅さんシリーズのポスターに見入る観客=神戸市中央区御幸通8

 神戸・三宮の神戸国際会館にある映画館「神戸国際松竹」は17日、最終営業日を迎え、65年余りの歴史に幕を下ろす。阪神・淡路大震災発生後に被災者を励ました映画も上映され、ファンらが名残を惜しんだ。

 1956年10月、進駐軍のイーストキャンプ跡地に建った旧・神戸国際会館内で開業。旧会館は震災で全壊したが、99年に現会館が再建、復興のシンボルとして映画館も復活を遂げた。
 13日からは、震災で37店舗が全焼した旧菅原市場(神戸市長田区)で撮影された「男はつらいよ 寅次郎紅の花」(95年12月公開)を上映。玄関前には寅さんシリーズのポスター、過去の上映作品リストなどが張られ、観客が見入った。
 神戸市中央区の自営業の男性(28)は、最後だからと3日連続で鑑賞に訪れた。「幼い頃は宇宙をイメージした館内の雰囲気にわくわくした。家族の思い出が詰まっていて寂しい」。17日は寅さんの映画を見て「震災後の神戸を勇気づけた映画だし、映画館だった」と振り返った。
 計520席の上映施設は別会社が引き継ぎ、4月1日に「kino cinema(キノシネマ)神戸国際」として開業する。(小林伸哉)

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