「世界一」明け渡した明石海峡大橋「2位でいいんです」
2022/03/19 20:15
トルコ西部チャナッカレに完成した世界最長のつり橋=18日(アナトリア通信=共同)
トルコ西部チャナッカレのダーダネルス海峡に世界最長のつり橋が完成し、18日に開通式が開かれた。つり橋の規模を示す2本の主塔間の距離は2023メートルに達し、世界一だった兵庫県の神戸市と淡路市を結ぶ明石海峡大橋を抜いた。
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ダーダネルス海峡は、ボスポラス海峡と並んで地中海と黒海を結ぶ海上交通の要衝。開通したつり橋の全長は約3・6キロで、片側3車線の高速道路が欧州とアジアをつなぐ。総工費は約25億ユーロ(約3300億円)とされる。主塔間の2023メートルは、2023年にトルコが建国100周年を迎えることを象徴しているという。
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明石海峡大橋は1998年に開通し、全長約3・9キロ、2本の主塔間は1991メートルで、総工費は約5千億円(当時)だった。19日、橋近くの舞子公園(神戸市垂水区)で妻、娘と散歩していたエンジニアの男性(40)=明石市=は「何事においてもいつまでも1番でいられることはない」と冷静に受け止め、「当時の工事の映像を見ると、技術の結晶でできた橋だと感じた。2番になっても変わらず誇りに思う」と話した。(井川朋宏)