日本人に合った「デトックス」を　川西出身の岡さんが指南書

　身体にたまった老廃物を外部へ排出する健康法「デトックス」が、女性を中心に人気を集める。だが、その方法を巡ってさまざまな情報があふれ、混乱している人も少なくない。そんな中、管理栄養士でヨガ講師の岡清華（さやか）さん（２９）＝兵庫県川西市出身＝が、ノウハウ本「無敵のデトックス大全」（ワニブックス）を出版、自分の体質や目的にあったやり方を推奨する。 関連ニュース ひょうご本大賞に「あの日、小林書店で。」　尼崎の小さな本屋巡る小説 阪神タイガース、2軍施設オープンへ「マジック」点灯　100日前で尼崎の商店街　尼崎→西宮→尼崎「お帰り」 ＜ヒロシマ・ナガサキ　今こそ伝えたい　県内被爆者インタビュー＞(12)葛下友和さん(98)三田市　体験向き合えるまで半世紀

　岡さんは高校時代にダイエットに挑戦し、健康食に興味を持った。武庫川女子大食物栄養学科に進学したが、多くの女性が無理にやせようとする風潮に疑問を抱くようになったという。
　そんな中、インド、スリランカ発祥の伝統医学思想「アーユルベーダ」に出合った。「心の安定を重視する日本人に親しみのある仏教の考えが溶け込んでいる」と説明する。
　大学卒業後、ハワイで本格的に学び、ヨガも取り入れた健康法を追究。「身」「心」を軸にした方法を習得した。専門の食物栄養学も組み合わせて、日本人に適した「ジャパニーズ・モダン・アーユルベーダ」を考案。現在はアーユルベーダの講師を務める。
　著書ではその理論を紹介。食事は「生まれ育った土地でとれたもの」を薦め、野菜中心の日本食の良さを強調する。「フルーツは単体摂取」が持論だ。
　近年、ネット社会の影響で健康情報があふれていることにも眉をひそめる。「自分に合っていないデトックス健康法も多い。『情報の断捨離』が必要」
　「無敵のデトックス大全」は１５４０円。
（津谷治英）