威力業務妨害疑いで書類送検の姫路市議を不起訴処分 神戸地検

2022/04/28 19:16

神戸地方検察庁=神戸市中央区橘通1

 兵庫県姫路市白浜地域の公共事業を巡り、同市市議が市職員に不当要求を繰り返した問題で、神戸地検は28日、姫路署が威力業務妨害の疑いで書類送検した松岡広幸市議(55)について、不起訴処分(嫌疑不十分)とした。地検は「収集した証拠で事実を認定することはできない」としている。 関連ニュース 不当要求問題、姫路市議の不起訴不服 告訴の市が検審申し立て 「姫子」の死から2年 姫路城の動物園に、もうゾウは来ないの? 「ワラビーだ」「ハイエナかも」集落に現れた謎の動物、その正体は…人やペットに危険!触らないで

 一連の問題では、姫路市が松岡市議の言動を市職員倫理条例に基づいて「不当要求行為」と認定。白浜地域の公園整備や姫路市中央卸売市場移転をめぐる言動について、同市は今年2月、威力業務妨害の疑いで姫路署に刑事告訴していた。
 同市は地検の処分結果に対し「判断は遺憾。検察審査会への申し立てを行うことも検討する」とコメントした。

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