総合 総合 sougou

  • 印刷
核保有を巡る読者らの意見について、人工知能(AI)技術で言葉の使用頻度、傾向、特徴などの有用な情報を取り出す「テキストマイニング」を活用してまとめた
拡大
核保有を巡る読者らの意見について、人工知能(AI)技術で言葉の使用頻度、傾向、特徴などの有用な情報を取り出す「テキストマイニング」を活用してまとめた
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受け、平和主義をうたう日本国憲法の在り方について、神戸新聞社の双方向型報道「スクープラボ」で意見を募ったところ、考え方が変わったと答えた人が過半数に上った。防衛力強化の必要性から改憲を求める声が多数を占める一方で、核兵器使用に対する脅威などから護憲の思いが強まったとする回答もあった。

 ウクライナへの軍事侵攻後、日本国内では、防衛力強化を目的に、相手領域内でミサイル発射を阻止する反撃能力の保有を巡る議論が活発化している。「戦争の放棄」を定めた憲法9条の理念を逸脱するとの指摘も聞かれる中で、施行75年に合わせて一般市民の意見を集めた。

 無料通信アプリ「LINE」を通じて4月22~27日に受け付け、514件の回答が寄せられた。軍事侵攻の前後で、9条を含む改憲の必要性について考えが変わったか尋ねたところ、「必要(不要)だと強く思うようになった」「必要(不要)だと思うようになった」の4項目を選んだ人が5割を超えた。

 その前段では、「非核三原則」の見直しや核共有などの議論を始めようとする国内の動きについて質問。改憲を必要だと思うようになったと答えた人の8割余りが、「議論すべき」「どちらかといえば議論すべき」とした。

 理由としては、「米国の国力低下をリスクヘッジした方がよい」「(核兵器が)国力を示すバロメーターであり、国防のためには必要と思うようになった」などの意見が寄せられた。ロシアの強硬姿勢を受け、侵攻を防ぐための自衛を唱える声が目立つ。

 一方、改憲が不要との考えを強めたと答えた人は、半数以上が核共有などの議論を「すべきでない」との立場をとる。

 唯一の被爆国としての立ち位置を強調する人が多く、「原爆被害者の気持ちを考えるべき」「核の保有は自国への核攻撃を容認すること」「他国に核を持たせない、使わせない方向への働き掛けが重要」などのコメントがあった。

 軍事侵攻の前後で、憲法改正についての考え方が「変わっていない」と答えた人も4割余りを数えた。選択肢の中では最多で、内訳を見ると護憲を訴える回答が改憲の約2倍に上った。核保有などの議論についても、「核でどうにかできるもんではないとロシアを見て思った」「戦争の原因は核だけではない」など慎重な意見が多かった。(小川 晶)

     ◆

 今回の意見募集は、読者やユーザーの声を聞き取ることが目的で、無作為抽出の世論調査とは異なります。

■ウクライナ支援、何ができるか

 神戸新聞社の双方向型報道「スクープラボ」では、憲法改正に対する考え方に加えて、避難者を含むウクライナ国民のために日本から何ができるかについても自由記述で意見を募った。

 回答で多かったのが、募金や寄付の支援だった。ただ、「金銭的な援助以外ほとんどない」「寄付する事ぐらいしか思いつかない」など、ほかに手を差し伸べる方法が浮かばない無力感がにじむ内容が目立った。

 「抗議のスタンディングに参加している」「学校で司書をしているので、戦争の話を生徒に伝える」といった具体的な行動のほか、交流サイト(SNS)のシェアや応援メッセージの送信なども挙がった。

 「家族や友人と議論してニュースに耳を傾けている」「関心を持ち続ける」など、よその国の出来事ではなく、わが事として捉える必要性を強調するコメントもみられた。避難者の受け入れ拡充や医療・福祉、教育面の支援を訴える声も多かった。(小川 晶)

 神戸新聞社は、読者の投稿や情報提供を基に取材を進める双方向型報道「スクープラボ」に取り組んでいます。身近な疑問や困りごとから、自治体や企業の不正告発まで、あなたの「調べてほしい」ことをお寄せください。LINEで友だち登録(無料)するか、ツイッターのダイレクトメッセージで投稿できます。皆さんと一緒に「スクープ」を生み出す場。ご参加をお待ちしています。

ウクライナ侵攻スクープラボ
総合の最新
もっと見る
 

天気(6月28日)

  • 30℃
  • 25℃
  • 10%

  • 37℃
  • 24℃
  • 10%

  • 33℃
  • 25℃
  • 10%

  • 35℃
  • 25℃
  • 10%

お知らせ