腹話術師らが腕を競う全国大会が今年2月、神戸で初めて開かれた。その名も「F-1腹話術グランプリ」。漫才の「M-1グランプリ」のような舞台を目指そうと、腹話術師のやないあつ子さん=神戸市東灘区=が、自腹を切って企画した。来年も神戸での開催を計画しており、やないさんは「プロを目指す若い世代を育てたい」と意気込む。(石沢菜々子)
2月の大会には、全国から応募のあった93人のうち、予選を勝ち抜いた11人が出場した。
総合優勝のニッシャン堂さんは1人で6体の人形を操り、ヤング部門優勝のToy Worksさんは口や鼻などで打楽器やベースの音を出すヒューマンビートボックスの技を披露。斬新なアイデアに、特別審査員を務めた腹話術師のいっこく堂さんも「素晴らしい」と絶賛した。
主催したやないさんは「最近は、海外の人気腹話術師の動画サイトを見て、独学で勉強する人もいる。自分がどのレベルにいるのかを知り、国際大会を目指すためにも、こうした大会が必要だ」と狙いを語る。
やないさんが腹話術を始めたのは、27年前の阪神・淡路大震災がきっかけだった。
家族は無事だったが、自宅マンションは全壊。建て替えまで、近くに部屋を借りた。当時は、多くの人が仮設住宅などで過ごしていた時期。「何かみんなを楽しませることをしたい。腹話術なら、1人でもできる」と思い立った。
震災前、主婦の人形劇グループで活動し、もともと人形が好きだった。震災から約半年後、人づてに探し出した教室で研修を受けると、ボランティアで仮設住宅や障害者施設などを精力的に回った。
事情を聞いた師匠は、男の子のからくり人形をプレゼントしてくれた。髪形や雰囲気は変えたが、5歳の「かんちゃん」は今も相棒の一人だ。「師匠の恩に報いるために長く続けてこられたのかも」と振り返る。
11年前にプロに転向し、神戸で教室を開く。指導や各地での公演などを重ねる中で、「もっと若い世代に腹話術の面白さを知ってほしい。メディアに出て活躍する人材を育てたい」との思いが募った。
プロを目指す人を増やす一方で、腹話術の裾野も広げようとしている。
管理栄養士や保育士などを目指す学生らに、人形を使って子どもたちに分かりやすく伝える方法を教えるやないさん。来年の大会には「仕事に活用できる腹話術部門」を加える予定だ。腹話術のテクニックよりも、人形をいかに楽しく活用しているかという点を重視したいという。
やないさんは「内気な性格の人でも、人形が代わりに思いを伝えてくれる。グランプリを通じて、独創的な腹話術の魅力を伝えたい」と話す。来年の大会は3月4日、東灘区文化センター(うはらホール)で開催予定。詳しくは「F-1腹話術グランプリ」の公式サイトで確認できる。

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