治療中でもおしゃれを デザイン、機能性にこだわり手作り がん患者用ケア帽子無料で提供
2022/05/01 10:14
「はまなすの会」などが配布しているケア帽子=太子町米田(はまなすの会提供)
兵庫県のがん患者会「はまなすの会」などが、脱毛したがん患者向けのケア帽子を作り、無料で提供している。デザイン性と機能性にこだわり、一つずつ手作り。常設拠点「はまなすの家」(同県太子町米田)で受け付けるほか、送付にも応じる。
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市販のケア帽子はデザイン性に乏しく、洗い替え用に複数枚買うと費用負担も重くなる。そのため、2021年夏から、同県たつの市の市民グループ「布の会」と製作・配布。タオルやガーゼなど肌に優しい素材を使って、通気性や吸水性に富んでいるのが特長だ。
半年で300個ほどの依頼があり、反響は大きいという。はまなすの会の太田直美代表は「がんの治療中でもおしゃれをして気分を上げてほしい。免疫力も上がるし、前向きになれる」と話している。
送付してもらう場合は送料が必要。未使用のタオルやガーゼなどの提供も求めている。午前9時~午後5時。はまなすの家TEL079・277・2764
(大橋凜太郎)