人影のない街角、今年は一転 GWの神戸、4年の変遷を定点撮影

2022/05/08 18:00

2019~22年の5月2日に定点撮影した三宮センター街=神戸市中央区(撮影・吉田敦史、鈴木雅之)

 3年ぶりに新型コロナウイルス対応の行動制限がなかった今年のゴールデンウイーク(GW)。コロナ禍前の2019年から神戸市内5カ所で定点撮影した4年分の5月2日の写真を比べると、外出自粛や人流抑制による人影のない街角やマスクを着用しながら社会生活を送る人たちなど日常の変遷が記録されている。 関連ニュース 【写真】2019~22年の5月2日に定点撮影した南京町 【写真】2019~22年の5月2日に定点撮影した神戸元町商店街 【写真】2019~22年の5月2日に定点撮影した神戸ハーバーランド

 令和に改元されたばかりのお祝いムードを記録した19年5月2日の写真を基に、コロナ禍となった20年以降に神戸市中央区の神戸ハーバーランドや元町、三宮で、同じ日、同じ時間帯の定点撮影を続けてきた。20、21年は緊急事態宣言下だった。19年は「国民の休日」、20年は土曜、21年は日曜だった。
 今年は前後の3連休に挟まれた平日の月曜だったにもかかわらず、各地で昨年より大勢の人出が見られた。特に元町の中華街「南京町」では、コロナ禍前には及ばないものの、多くの観光客が食べ歩きをする姿が見られた。ハーバーランドの商業施設「モザイク」は20年は多くの店が休業し、21年は閉鎖されていたため、3年ぶりのにぎわいとなった。
 この期間、学校園の一斉休校、酒類を提供する飲食店の休業のほか、医療体制の逼迫、リモートワークなど感染拡大に伴い社会経済活動はさまざまな変化に見舞われてきた。
 今年の市内5カ所の様子を見ると、マスクを着用して手指を消毒するなど感染対策に心を砕きながらも、マスク越しにうかがう表情からは、外出ができるようになった安ど感が伝わってきた。
 新たなコロナウイルスの変異株が判明するなど感染対策に気を抜けない日々がまだ続いている。来年の5月2日は神戸ではどのような光景が見られるだろうか。(吉田敦史)
【兵庫のコロナ情報】←最新のコロナニュースはこちら

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ