高齢ドライバーの死亡事故2倍に 免許返納、池袋の事故後急増も減少傾向 兵庫
2022/05/11 15:04
兵庫県警察本部=神戸市中央区
兵庫県内でも高齢ドライバーの事故が問題になっている。県警交通企画課によると、65歳以上の運転手が起こした死亡事故は2021年に38件あり、前年の19件から2倍に増えた。高齢ドライバーが原因となる事故の総数は3500件に上るという。
関連ニュース
「高齢者の運転」とかけて「ちょっと前のサッカー選手」と解く…その心は? 落語家が伝える交通安全
75歳以上の運転、死亡事故増 操作ミス多発、対策強化へ
兵庫県内の免許返納は増加傾向 東京・池袋暴走事後 昨年は65歳以上が95%
65歳以上で免許を返納した兵庫県内の件数は21年で2万1432件。19年4月の池袋の事故後に自主返納が急増し、同年は前年比約8千件増だったが、以降は減少傾向にある。
県警は高齢者向け運転者教習を実施し、自主返納者には公共交通機関や宿泊施設が割引になる取り組みも進める。担当者は「本年度から専門の支援室も設けており、情報提供や個別の相談など総合的な支援を進めたい」と話した。(小谷千穂)