還付金詐欺防げ 地域のATM警戒 兵庫県警、1~3月の被害倍増70件

2022/05/13 17:45

出発式で桐原弘毅本部長(左)の訓示を受けるATM警戒員=13日午後、神戸市中央区

 今年に入って還付金詐欺の被害が急増しているのを受け、兵庫県警は13日から、被害が多発する地域の金融機関でATMの警戒に当たる警察官を配置した。 関連ニュース 84歳の母、弱々しい演技でオレオレ詐欺を翻弄→撃退! 「無双だな」投稿した息子に聞いた 「オレオレ詐欺」見抜いた私は大丈夫、と思っていたのに…警戒心を簡単にかいくぐる手口 被害女性が語る 閉店後の信金に60代女性「詐欺を確信」 「年金払い戻しが…」職員が招き入れ被害阻止 明石

 県警本部(神戸市中央区)では同日、出発式が開かれ、各部署から集まった警戒員18人が出席。桐原弘毅本部長は「特殊詐欺は治安上の最重要課題。落ち度のない高齢者から金をだまし取る卑劣な犯罪を許してはいけない」と訓示した。
 県警生活安全企画課によると、県内では1~3月に219件(計約3億2800万円)の特殊詐欺被害が発生した。特に医療費などの還付金を支払う手続きに見せかけ、ATMから現金を送金させる手口が70件(計約6千万円)に上り、前年同期に比べて2倍以上のペースで増えているという。(井沢泰斗)

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