GW明けコロナ感染者、40代以下中心に増加 4日連続1500人超、最多は20代 兵庫
2022/05/13 20:05
北野異人館街へ続く北野坂では3年ぶりにチューリップの花びらで描いた絵を並べたイベント「インフィオラータこうべ」が開かれた。大勢の観光客らでにぎわった=4月30日、神戸市中央区
3年ぶりに行動制限のないゴールデンウイーク(GW)が明けた今週、兵庫県内でも新型コロナウイルス感染者が4日連続で1500人を上回るなど、増加の兆しがみられる。感染者数は2月上旬をピークに緩やかな減少傾向が続き、GW中には急減した。その揺り戻しもあると考えられ、GWで人出が増えた影響について、県は「来週の感染状況を注視する」としている。
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ソフトバンクの子会社「アグープ」のデータによると、5月3~5日の午後3時台、JR三ノ宮駅(神戸市中央区)周辺の人出は昨年の同期比で2・1倍、20年の同期比で4・8倍に上った。
GW中は診療や検査数が限られたこともあり、県内の1週間の1日当たり平均感染者数は6日、約4カ月ぶりに千人を下回った。しかし翌7日から再び増加に転じ、13日時点の1週間平均は前週比1・8倍の約1600人となった。
6~12日の1週間の感染者を年代別で分析すると、GW中だった前週(4月29日~5月5日)に比べて全世代で増加した。全体の8割超は40代以下で、特に最多の2割を占める20代は前週比2・1倍の約2100人と目立っている。
県と神戸市の変異株検査では、ほとんどがオミクロン株の派生型「BA・2」に置き換わったとみられる。国内では、さらに感染力が強いともいわれる派生型も確認されている。
県感染症対策課の担当者は「連休前の4月下旬とあまり変わらない感染状況に戻ったが、まだ判断しづらい。来週に今週と比べた傾向を捉えたい」としている。(井川朋宏)
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