神戸市がモデルナ製ワクチン5万回分廃棄へ 接種希望者少なく期限切れ

2022/05/13 20:18

モデルナ製ワクチンの容器(資料写真)

 神戸市が保有する米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、約5万回分が5月中に使用期限を迎え、廃棄される見通しであることが13日、市への取材で分かった。3回目接種が伸び悩んでいることや、米ファイザー製を希望する市民が多いことなどが要因。期限切れによる廃棄は、神戸市では初めてという。 関連ニュース コロナ感染した本紙記者、想像以上のつらさに「これで軽症?」 「体調、社会復帰」療養中に感じた不安 神戸大病院感染制御部長「第7波に入ったと考えていいかも」 今後に向け訴えた対策 重症化の恐れで「新薬飲みますか?」と決断迫られ…記者が服用したコロナ飲み薬「ラゲブリオ」気になる“実力”は

 市によると、市が保有するモデルナ製の一部が15日と23日、25日に使用期限を迎えるという。市の担当者は「無駄のないよう工夫して使ってきたが、廃棄せざるを得なくなった」と肩を落とす。
 市内で12歳以上の3回目対象者(約117万2千人)の接種率は、11日時点で64・6%にとどまる。国から使用期限までの期間が短いワクチンが配分されたことも影響したという。
 担当者は「今後は4回目接種も始まるため、大量廃棄は出ないと思う。若年層を中心に接種を呼び掛けたい」と話した。
 モデルナ製を巡っては京都市も13日、5月下旬に使用期限を迎えるワクチン約8万回分を廃棄する見通しを明らかにした。(三島大一郎)
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