明石鯛の競り見学や但馬牛食べ比べ 兵庫・五国の食や風土体感を 県とJRが体験型の旅企画
2022/05/26 05:30
プレDCをPRする斎藤元彦知事(右)とJR西日本の国弘正治神戸支社長=兵庫県庁
JRグループ6社と兵庫県などが来年夏に開催する大型観光事業「兵庫デスティネーションキャンペーン(DC)」に向け、斎藤元彦知事とJR西日本の国弘正治神戸支社長は25日、今年7~9月に実施するプレDCの概要を発表した。食や文化を育んだ風土を体感する「兵庫テロワール旅-私の感動、その先へ。」をキャッチコピーに、明石鯛の競りを見学して新鮮なすしを味わうなど、体験型の旅行商品を全国に発信する。
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DCは旧国鉄時代の1978年から四季ごとに各地で開催する国内最大規模の観光キャンペーンで、兵庫では14年ぶり2回目。プレDCはテスト販売も兼ね、本番同様の商品で観光客の反応を探る。
今回は、「量」を追求する従来型の団体旅行などから転換し、個人や少人数による「質」を重視。ワインの味を決める自然環境を指すフランス語の「テロワール」を用い、兵庫の味覚を生み出す風土や文化を楽しむ体験型の旅を企画した。
7月1~3日は観光列車「ウエストエクスプレス銀河」が初めて城崎温泉(豊岡市)まで1日1往復運行。停車駅では宝塚市の観光大使サファイア、丹波篠山市のデカンショ節保存会などによる出迎え行事があり、日本旅行と阪急交通社がツアー商品に組み込んで販売する。個人向けにも明石鯛や武道、そろばんなど県内各地の特産品を盛り込む。
斎藤知事は「県内各地の活動や素材を旅のテーマとして根付かせてもらい、2025年の関西万博などで世界に発信したい」と期待した。
一部ツアーなどはウェブサイト「JRおでかけネット」の特設ページからも申し込める。兵庫DC推進協議会TEL078・361・7661
(古根川淳也)