明石砂浜陥没事故、犠牲女児の命日から20年 泉市長ら安全への思い新た
2022/05/26 13:17
砂浜陥没事故現場で献花に臨む泉房穂明石市長ら=明石市大蔵海岸通1
2001年12月に兵庫県明石市の大蔵海岸で起きた砂浜陥没事故で、生き埋めになった金月美帆ちゃんが亡くなり、26日で20年となった。現場で花を手向けた泉房穂市長は「市民の命に関わることにはベストを尽くす」と語り、安全への思いを新たにした。
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美帆ちゃんは父親の実家に帰省中、大蔵海岸を訪れて事故に遭い、意識不明のまま02年5月26日に5歳で死亡した。事故当時の国土交通省と明石市の管理担当者計4人が業務上過失致死罪で在宅起訴され、最高裁で有罪が確定した。
午前9時ごろ、市の幹部職員が事故現場を訪れた。泉市長は「当時は市長ではなかったが、行政が漫然と問題を放置し、対策を取らなかった甘さが事故につながった」と振り返り、「遺族の悲しみに終わりがないように市の責任にも終わりはない」と語った。(松本寿美子)