特急「くろしお」の台車に亀裂 川崎車両製、検査で1カ所発見 JR西日本「運行に影響なし」

2022/05/31 22:26

神戸新聞NEXT

 JR西日本は31日、京都・大阪と和歌山県南部を結ぶ特急「くろしお」として運行している「283系」車両の台車に1カ所の亀裂が見つかったと発表した。すぐに破断する状態ではなく、安全運行に影響はなかったとしている。 関連ニュース 尼崎JR脱線事故20年 「事故車両公開は意義がある。将来にわたっての課題」長谷川社長一問一答 JR西の社員、7割が尼崎脱線後の入社 長谷川社長「遺族の話を聞き、風化防ぎたい」 尼崎脱線20年、「痛みの痕」消えぬ背中 先頭車両に乗車し背骨骨折、毎日貼る湿布

 JR西によると、亀裂は長さ約11センチ、深さ7ミリ。5月12日、車両基地での定期検査で傷や亀裂を探す「探傷検査」をした社員が傷のようなものを発見。台車は川崎車両(神戸市兵庫区)製で、車体から外し、同社が詳しく調べたところ、亀裂と判明した。
 283系車両は「オーシャンアロー」の愛称で知られる。電動車で、亀裂が見つかったのはモーターからの動力を車軸に伝える歯車箱を支える部分だった。JR西は国土交通省近畿運輸局に報告した。

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