洋画家 松井守男氏死去

2022/06/02 19:56

「家島には世界の景色が詰まっている」。画家の目で見た家島の魅力を語った松井さん=2020年11月、姫路市家島町真浦

 松井 守男氏(まつい・もりお=洋画家)5月30日午後6時ごろ、虚血性心疾患のため東京都のアトリエで死去、79歳。愛知県出身。親族で密葬を行う。


 武蔵野美術大卒業後に渡仏し、パリを拠点に制作を開始。ピカソらの影響を受け、細い「面相筆」で大画面に油絵の具を重ねる作風で「光の画家」と呼ばれた。
 2000年代にフランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエなどを受章。近年は地中海のコルシカ島と長崎県五島列島などを行き来しながら、長崎原爆や東日本大震災をテーマに制作していた。
 20年、兵庫県姫路市の家島諸島に長期滞在して制作に取り組んだ。住民と交流しながら絵を描き上げる様子をNHK・Eテレの美術番組「日曜美術館」が紹介し、反響を呼んだ。
【リンク】世界的画家松井守男さん、家島を描く(2021年1月16日配信)

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