石井一・元自治相が死去 87歳 元民主党副代表、政権交代に貢献

2022/06/06 13:27

石井一さん

 元国家公安委員長兼自治相で、民主党副代表を務めた石井一(いしい・はじめ)氏が4日午後、急性心不全のため死去した。87歳。神戸市出身。葬儀は7日、近親者で行う。本葬は18日午後1時から神戸市中央区下山手通8の1の1、本願寺神戸別院で。喪主は長男で西宮市長の登志郎(としろう)氏。 関連ニュース 【写真】西宮市長選で石井登志郎氏の応援演説に立った泉房穂・明石市長と話す石井一氏 【動画】二大政党の夢、追い続ける 元参院議員・石井一氏 「自民は祝儀で下駄、バカでも勝つ選挙区多い」“政界のオヤジ”石井一氏、衆院選語る

 4日に東京都内で倒れ、搬送先の病院で死亡が確認された。
 石井氏は1969年、衆院旧兵庫1区に自民党から立候補し初当選。衆院議員を11期務め、国家公安委員長兼自治相や国土庁長官などを歴任した。
 運輸政務次官時代の77年には、バングラデシュのダッカ空港で日本赤軍によるハイジャック事件が発生。政府派遣団長として現地に入り、犯人側との交渉に当たった。
 93年の自民離党後は、新進党などを経て民主党に参加。自由党との合併を進め、二大政党制の実現に尽力した。2005年の衆院選で落選したが、07年に参院にくら替えして初当選し、09年の政権交代に貢献。民主の党勢低迷のため、党副代表だった13年の参院選比例代表で落選した。14年、旭日大綬章を受章した。

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