「抗争、未然に防ぐことが大事」斎藤知事、相次ぐ暴力団事件で県警に警戒要請

　神戸市北区と長田区で暴力団が絡む事件が相次いだのを受け、兵庫県の斎藤元彦知事は、８日の定例会見で「県民が巻き込まれるような抗争事件は未然に防ぐことが大事」と話し、県警本部に安全安心の確保を万全にするよう要請したことを明らかにした。 関連ニュース 【地図】絆会代表宅に軽乗用車が突っ込んだ現場 出所祝いや報償禁止　発砲事件で服役中の山口組系組員に　県公安委が篠田組長らに初命令 飲食店で消火剤噴射疑い　山口組系幹部らを再逮捕　神戸山口組との抗争か、関連疑われる事件相次ぐ

　県警によると、５日に特定抗争指定暴力団神戸山口組の組長宅（神戸市北区）で複数の弾痕が見つかり、翌６日には指定暴力団絆会の代表宅（同市長田区）に軽乗用車が突っ込んだ。ともに周辺には学校があり、集団での登下校を実施するなどしている。
　会見で斎藤知事は「事案の発生地域を中心に、既に県警が警戒を強化しているが、県民には不安も広がっている。県と県警でしっかり連携する」と述べた。
　日常の中で気付いた異変などを通報・相談する「ひょうご地域安全ＳＯＳキャッチ電話相談」も紹介。県と県警が共同で運用しており、「暴力団に関する事案では－と思うようなことがあれば、匿名でも通報できるので電話してほしい」と呼びかけた。
　ひょうご地域安全ＳＯＳキャッチ電話相談ＴＥＬ０７８・３４１・１３２４（平日の午前９時～午後４時）
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