宝塚・中2女子転落重傷 元生徒側、賠償額合意まで協議求める 市相手に申し立ての民事調停
2022/06/10 18:47
伊丹簡裁=伊丹市千僧1
兵庫県宝塚市立中学校で2019年、2年生の女子生徒が部活顧問の叱責を受け、校舎から飛び降りて重傷を負った問題で、生徒側が10日、市に約426万円の損害賠償などを求め、伊丹簡裁に民事調停を申し立てた。
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生徒は吹奏楽部の練習中、顧問だった30代教諭から強く叱責され、突発的に校舎4階から飛び降りたとされる。複数箇所を骨折し、今も通院しているという。
生徒側代理人によると昨春、市から経済支援として50万円受け取った上で、今後の最終的な賠償額の協議を進めることで合意。だが市は支払い後、積極的な姿勢を示さないため、調停に踏み切ったという。
生徒側はけがの回復が見通せない中で救済が不十分と訴え、最終的な賠償額の合意まで協議することを求めている。市教育委員会は「書類が送達されたら内容を精査し、誠実に対応する」とした。(西尾和高)