上郡町の産廃最終処分場計画 建設の賛否問う住民投票、参院選と同時7月10日実施へ

2022/06/15 17:40

上郡町役場=兵庫県上郡町大持

 兵庫県上郡町は15日、同町などに計画されている産業廃棄物最終処分場について、建設の賛否を問う住民投票を参院選と同じ22日告示、7月10日投開票の日程で実施すると発表した。県内での住民投票は市名変更の是非が問われた丹波篠山市以来、4年ぶりとなる。 関連ニュース 通学路、県道なのに砂利道のまま…ガタガタ、真っ暗「せめて街灯を」 早朝に空き缶つぶす騒音…苦情急増 尼崎市、資源持ち去り禁止へ 違反者には罰金も 駐輪場のすぐ隣に、歩道占拠の“偽”駐輪場 なぜ撤去しないのか、自治体に聞いた

 最終処分場は、大阪府豊能町の事業者が上郡町と赤穂市の市町境に建設予定。事業面積は約19ヘクタールで、県に提出した事前協議書によると、汚泥やごみ焼却灰などを受け入れる。
 同町では2021年1月、建設に反対する住民グループが有権者の53%に当たる6773人の署名を集め、住民投票条例の制定を請求した。条例案は町議会で否決されたが、同年7月の町長選で、建設反対を掲げる梅田修作氏が初当選。町議会は9月、梅田町長が提案した条例案を可決した。
 条例に基づき、投票率50%に満たない場合は不成立となる。住民投票の結果に法的拘束力はなく、設置の可否は県が最終判断する。(村上晃宏)

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