衆院選区割り改定案、川西市西部が兵庫5区に 分割解消見送りに市長「遺憾」
2022/06/16 21:32
神戸新聞NEXT
兵庫県内の衆院選挙区区割り改定案は、兵庫6区(伊丹、宝塚、川西市南部)の川西市域の一部を分割し、同5区(豊岡、三田、丹波篠山、養父、丹波、朝来市、川西市北部、猪名川、香美、新温泉町)に統合する方針を示した。
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新5区に編入されるのは、川西市西部にある「清和台」や「けやき坂」を中心とした地域。
兵庫6区は昨年の衆院選で当日有権者数が県内最多の約46万5千人となり、全国で最も少ない鳥取1区(約23万1千人)との格差が2・01倍と2倍を超え、見直しの対象となった。前回2017年の改定でも対象となっており、選挙区のエリアを変更。短期間での再編となった。この改定で、格差は2倍を切ることになる。
今回の区割り改定では、市区町村は分割しないのが原則とされたが、川西市全域を5区に移した場合、県内の選挙区間の格差がかえって拡大するため、分割解消が見送られた。川西市の越田謙治郎市長は勧告内容について「分割の解消を求めてきたが、一切考慮されない結果で遺憾」とコメントした。
20年国勢調査の人口でみると、現6区の53万9657人から1万8876人が5区へ移ることになる。(永見将人、末永陽子)