「納得できない」原発事故、兵庫の避難者 国の責任否定に「これからもあきらめない」

2022/06/18 06:00

神戸地裁=神戸市中央区橘通2

 東京電力福島第1原発事故への国の責任を認めなかった17日の最高裁判決を受け、兵庫県への避難者らからは「納得できない」と憤りの声が上がった。 関連ニュース 山崎断層が通る三木、地震が起きたら避難所どうする? 自治会長ら50人がゲームで運営実践 藤井が連勝か、佐々木が1勝返しタイか 将棋王位戦13日神戸で第2局、シリーズの行方占う戦いに 藤井聡太王位「2日間しっかり集中」佐々木大地七段「積極的に動きたい」 王位戦第2局、両対局者が意気込み

 今回の4訴訟とは別に、神戸地裁では福島、宮城県から兵庫県に避難した31世帯84人が原告となり、国と東電に計7億4500万円の損害賠償を求める「兵庫訴訟」の裁判が続く。
 原告代表で、福島県郡山市から避難した橋本洋一さん(58)=神戸市北区=は、テレビの速報で判決を知った。「事故直後によく言われた『想定外』の一言で済まされてしまった。避難者がどれだけ苦しんでいるかなど、最高裁は見てくれていない。何の進展もなかった」。今後も続く兵庫訴訟に向けては「今までと変わらず、意見を変えずに闘っていく」と語った。
 最高裁に足を運んで傍聴した辰巳裕規・弁護団事務局長は「事故を防げないなら、そもそも原発を動かすこと自体に疑問が生じる。世界の関心を集めた事故なのに、こんな判決で逃げてしまうなんて」と疑問を投げかける。「これからもあきらめない。避難者の救済拡大も引き続き求めていきたい」と力を込めた。
(上田勇紀)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ