<候補者の横顔>中曽 千鶴子氏(60)N新
2022/06/22 14:00
参院選兵庫選挙区に立候補した中曽千鶴子氏=兵庫県庁(撮影・鈴木雅之)
まず訴えたいのは、所属政党の看板政策ではなく「北朝鮮による拉致問題の早期解決」。川西明峰高校時代の2年後輩に、拉致された可能性が否定できない特定失踪者がいるからだ。
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1985年に失踪した秋田美輪さん=当時(21)。街頭で署名活動などを続けるが、地元でさえもその存在を知らない若者が増えた。「もっと啓発が必要。地方ではなく、国政で解決を訴えたい」。川西市議を1期目途中でやめ、参院選に挑むことを決めた。
「最終的には北朝鮮の民主化が救出の早道。そのような未来をつくる外交努力が必要だ」と言い切る。
受信料を支払った人だけがNHKを視聴できる「スクランブル放送」の実現や、教育の質向上も目指す。原点は、講師として長く勤めた小学校での経験。「自分の思想を押し付けたり、『平等』を理由に、学力に優れた子どもを伸ばそうとしなかったり」する先生を少なからず見てきた。
警察官だった父親を尊敬する。自身も社会に貢献したいと、娘2人の子育てが一段落してから政治を志した。今は孫が6人。「教育こそ、日本の未来をつくる根幹」。その思いにぶれはない。(田中陽一)
【メモ】
・スポーツ…最近までアマチュアの女子サッカーチームに所属。長女が小学生の頃にサッカーを始め、「自分もやりたくなった」
・性格…行動的で、自己分析では「楽観主義者」
・ペット…動物愛護に関心があり、今は6匹の保護猫と共に暮らす
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