<候補者の横顔>西村 しのぶ氏(59)諸新
2022/06/22 14:00
参院選兵庫選挙区に立候補した西村しのぶ氏=兵庫県庁(撮影・秋山亮太)
「寝たきりの人が元気になって、歩けるくらいに回復すると、介護事業所としては利益が下がる。まるっきり逆さまの政策ではないか」。約20年にわたる介護現場での経験が、政治団体「参政党」から立候補を決断した根底にある。
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MVPに輝いた孫息子
姫路市出身。幼い頃に父を亡くし、「手に職を」と歯科衛生士になった。福祉施設などへの往診で明治、大正生まれの高齢者と触れ合う中で、筋が通り「足るを知る」生き方に引き付けられ、ケアマネジャーに転身した。
現在は事業所2カ所を経営。現場で働くスタッフの報酬を引き上げたい。介護予防を重視することで、財源を圧縮できるのでは-。日々感じている課題を国政で訴えたいと意気込む。
もう一つ、強く意識しているのが、有権者の政治への関心を高めることだ。教育や医療など日常生活でさまざまな疑問を抱いていても、どう行動すればいいのか分からない人のため、自らの役割をこう定義する。
「日本がどんな国で、どんな課題に直面しているのか。正しい情報を伝え、一人一人の声を届ける道筋を示すことで、政治に参加しやすくなるような環境を整えたい」(小川 晶)
【メモ】
・趣味…コーラス。小学生の頃、地元の児童合唱団に所属したのがきっかけ。他のパートと合わせたときの調和が好き
・自己分析…細かいことにこだわらない。楽観的でいい面もあるが、「あれも、これも」と手を出して、収拾がつかなくなることもしばしば
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