MARUDORI#みんなで考える参院選(1)ミサイル想定、地下空間に避難

2022/06/27 10:00

にぎわう地下。もしもの時、命を守る空間に=神戸市中央区

 巨大な円形装飾に覆われた空間を市民らが行き交う。神戸・三宮の地下街。数本の柱に取り付けられた青いガラス面が、もう一つの世界を映し出す。普段は人々の移動に欠かせないエリアだが、他国からのミサイル攻撃など非常時の際には一転、避難施設となる。 関連ニュース 【別カット】神戸市の中心部、三宮の地下街。もしもの時、命を守る空間に 【写真】三宮の地下。地下街へ駅へ、普段は市民が行き交う通路 【別カット(2)】神戸市の中心部、三宮の地下。もしもの時、命を守る空間に

 ロシアのウクライナ侵攻が続く中、神戸市は侵攻直前の2月、市内47カ所の地下施設を国民保護法に基づく「緊急一時避難施設」に指定。市危機管理室によると、防災面も含めて市民の命を守る備えの強化といい、郊外へも広げていく方針という。
 平和を脅かす動きは遠い出来事ではない。東アジアでは北朝鮮によるミサイル発射が続き、中国は軍事力を拡大させている。都心の地下でブルーに溶け込む「非日常」の世界にさまざまな思いを巡らせる。
(秋山亮太)
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 参院選まっただ中。安全保障、新型コロナ、物価高…。争点や課題が透けて見える光景にレンズを向けた。
【特集ページ】参院選2022

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