MARUDORI#みんなで考える参院選(4)物価高 踊る数字のはざまで

2022/06/30 14:00

店内に並ぶ値札の数々=兵庫県稲美町、業務スーパーフレッシュ石守稲美店

 真っ赤な数字が店内のあちこちで踊る。食料品や日用品の価格が上がる中、値段と「お買い得」の文句にこれまで以上に敏感になる。 関連ニュース 7月の参院選比例代表得票 各党市議らはどう見たか 自民会派会長「自滅」と分析 立民、執行部批判続出 参院選不振で刷新要求も 立民、参院選総括へ議員懇談会 議席数、伸び悩みに不満も

 神戸物産(兵庫県加古川市)が全国展開する「業務スーパー」。バラエティーに富んだ自社製品は人気で、手頃な価格が大勢の客を引き寄せる。
 だが同社でも、生産や輸入などの過程でコストが上がっているという。背景にはウクライナ危機による燃油や原材料費などの高騰。加速する円安も物価を押し上げる。
 コスト増は価格に転嫁することもできるが「消費者の生活を考えれば難しい」と同社の担当者。自社製品の生産方法を見直すなどして対応策を練る。
 難局に企業は知恵と工夫に汗を流し、市民は節約志向を加速させる。
 一方で、国の対応はどうか。付け焼き刃ではない、暮らしの未来に責任が持てるビジョンを。踊る数字のはざまでいま一度、そう考える。
(秋山亮太)
【特集ページ】参院選2022

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