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姉妹役の(前列左から)吉江麻樹、樫村千晶、有川理沙と島守辰明=ピッコロシアター
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姉妹役の(前列左から)吉江麻樹、樫村千晶、有川理沙と島守辰明=ピッコロシアター

 ロシア近代劇の先駆者・チェーホフの「三人姉妹」を、兵庫県立ピッコロ劇団が16~27日、同県尼崎市南塚口町3のピッコロシアターで上演する。

 演出は、ロシアで学んだ島守辰明。「ワーニャ伯父さん」「かもめ」に続き、翻訳も手掛けた。既成訳の文章語ではなく、「句読点や語順を原文のまま、役者に渡したかった」。それにより、せりふ運びで重要な登場人物の「気遣いの間」が表れてくるという。

 劇では、旅団長の父親を亡くした姉妹の満たされぬ夢と現実が交錯し、彼女らを取り巻く軍人たちも別の街へと去っていく。答えのない恋に、次女マーシャが漏らす「自分で決めなければならないんだってこと」というせりふを、最も象徴的なものと島守は捉える。

 「チェーホフは叙情派ではなくリアリスト。時代の変化を予感して、保護者の軍人がいなくなる話を書いたのだと思う」。コロナ禍による延期で、公演がウクライナ侵攻と重なったことも念頭に、今上演する意味はあると考える。

 長女オリガ役の吉江麻樹は「芯の強い女性と感じるが、島守演出で描かれる恋の部分も見てもらえれば」。情熱的なマーシャ役の樫村千晶は「役を体になじませて、自由に楽しみたい」。イリーナ役の有川理沙は、「夢見がちな乙女のイメージだったが、歳月による心境の変化が大きい。誰よりも精神的に強いのでは」と解釈し演じる。

 会場に小規模な中ホールを選び、「息遣いに入ってきてほしい」と島守。その分、公演期間を延ばし「役者が成長していく過程を見てもらいたい」と期待する。

 全12回(19、25日休演。16、17日午後4時の回は予約不可)。一般3500円など。同シアターTEL06・6426・8088

(田中真治)

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