生野ダムの貯水率低下 30%下回れば、17年ぶり取水制限へ

2022/07/07 19:17

低下が続く生野ダム上流の水位。最低水位の標高360・5メートルに近づきつつある=7日午後(兵庫県河川ライブカメラシステムから)

 兵庫県朝来市生野町の生野ダムの貯水率が低下しているため、県姫路土木事務所は7日、貯水率30%を下回れば取水制限を実施すると発表した。貯水率は同日午前9時時点で42%まで下がり、今後も雨が降らなければ、7月末にも30%を割り込む可能性があるという。 関連ニュース 史上最速の梅雨明け降雨量少なく、水不足の恐れ「どうにか雨が降ってほしい」 「これ絵じゃないの?」山間に広がる絶景に2万いいね「ヤベェ景色見た」→撮影秘話にも感動「奇跡が重なった」 青野ダム死体遺棄事件から10年「この人は誰?」情報提供、今年も呼び掛け 兵庫・三田

 上水道用水は10%、工業用水は35%、農業用水は25%を制限する方針。取水制限が実施されれば、2005年以来17年ぶりとなる。
 同事務所は7日、姫路、朝来、神河など、生野ダムがある市川流域の5市町や企業などと会合を開き、市民らに節水を呼びかけるよう求めた。
 同事務所によると、生野ダムでは5月の降水量が平年の約3割にとどまった。観測史上最速で梅雨明けした6月も4割ほどで、今後もまとまった雨が見込めないという。貯水率が20%を下回ることが想定されれば、あらためて対応を協議する。(井上 駿)

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