参議院選挙 西宮の開票所で記録作成プログラムに不具合 確定票の公表、大幅遅れ
2022/07/11 11:15
神戸新聞NEXT
10日投開票された参院選で、兵庫県西宮市の開票所でシステムトラブルがあり、比例代表の確定票の公表が大幅に遅れた。記録作成のプログラムに不具合が見つかり、票数のデータが正しく反映されなかった。一部データを手動で入力したため、大きく時間がずれ込んだ。
関連ニュース
「投票者数」に「当日有権者数」を入力 伊丹市選管、開票大幅遅れ
参議院選挙 期日前投票済みの有権者に再び投票用紙を交付するミス 神戸
「1票多い」午前1時から全票数え直し 兵庫・尼崎市議選「原因突き止められない」
市選挙管理委員会によると、トラブルで作成できなくなったのは得票数を記載する「開票録」など複数の記録。立憲民主党と国民民主党がともに略称とした「民主党」という票の案分が正しく表示されなかった。
市選管は現地でのプログラムの修正を見送り、案分票の数字を手動で入力して記録を作成することにした。比例代表の開票そのものは11日午前2時25分に終了したが、記録や報道機関に発表するための資料が作れなかったため、予定より約7時間遅い同9時ごろに確定票が発表された。
当初の予定では、午前2時ごろに開票が終わる見込みだったが、開票所にいる立会人にトラブルが伝えられたのは同3時を回ってから。立会人からは「遅い」と苦情が出ていた。
プログラムは県選管から示されたモデルを参考に、市選管が独自に作成していた。(山岸洋介)
【特集ページ】参院選2022