神戸市で国内初「BA・2・75」感染確認 オミクロン株の新たな系統

2022/07/12 18:40

オミクロン株のBA・2・75系統について説明する神戸市健康局の山崎初美担当局長(右)と岩本朋忠・健康科学研究所長=12日午後、神戸市中央区加納町6、神戸市役所(撮影・吉田敦史)

 神戸市は12日、新型コロナウイルスのオミクロン株の新たな系統「BA・2・75」への感染が、検疫を除き、国内で初めて確認されたと発表した。サンプル数が少ないため、感染力の高さや重症化のリスクは不明という。 関連ニュース コロナ新規感染者、兵庫でも急拡大 BA・5に置き換わり 知事「強い危機感」 姫路で新たに235人感染 新型コロナ 前週日曜の3倍以上に 神戸で新型コロナ「BA・4」初確認 オミクロン株派生型

 6月24日にコロナ陽性が判明した40代女性の検体を市健康科学研究所でゲノム解析したところ、BA・2・75が検出された。軽症で、現在は自宅療養を終了している。14日以内の渡航歴はなく、感染経路は不明。ワクチンは2回接種済みだった。
 市によると、6月にインドから報告されたBA・2の亜系統。インドではBA・5へ置き換わる中で、BA・2・75の比率も高まっているという。米国や英国、ドイツなどでも検出されており、世界保健機関(WHO)は「懸念される変異株における監視下の系統」に位置付けている。
 従来のBA・2に比べ、ワクチンなどで得た免疫をすり抜ける性質があるとみられ、市は一度コロナに感染した人も再感染する可能性を危惧する。「マスクだけでなく、手洗いや換気など、基本的な予防で感染リスクを減らしてほしい」と呼びかけている。(高田康夫、名倉あかり)
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