太子町教育長セクハラ疑惑 「事実でない事柄ある」と弁明、具体的説明はせず

2022/07/14 23:56

太子町役場=兵庫県太子町鵤

 兵庫県太子町の教育長(62)からセクハラを受けたとして、40代の女性教育委員が辞職を願い出た。14日、定例の町教育委員会に出席した教育長は「辞職願に書かれた(セクハラの)事実はない。弁護士と相談したい」と説明したが、教育長職務代理の委員は「教育現場が混乱する。進退を含めて責任ある行動を」と教育長を強く批判した。 関連ニュース 受刑者対応も「LGBTQフレンドリー」 同性婚法制化のタイ、セクハラ防止で専用房 職場や社交の場でセクハラだと思う行為 2位は「性的な行動・サービスの要求」1位は? 「目のやり場に困る…」汗だくで帰社した先輩女性社員の“大胆な服装”に動揺する部下「これってセクハラ?」【社労士が解説】

 会議は公開で行われた。辞職願には、女性がセクハラ行為を受けて弁護士と相談し、教育長に辞任を求めたが応じなかったことなどが記載されていた。会議の席上で教育長は「事実でない事柄があるので弁護士とも相談している。司直の手に委ねたい」と述べたが、何が事実でないかは説明しなかった。
 その後も「弁護士と相談したい」と繰り返す教育長に対し、教育長職務代理の福田秀樹委員は「人格高潔であるのが教育長の条件。人権教育のリーダーが疑いを持たれるとは」と苦言を呈した。
 終了後、福田氏らは服部千秋町長に問題を報告し、早期解決するよう求めた。服部町長は取材に「詳細が分からないのでコメントできない」と話した。(直江 純)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ