「力は小さくても」世界平和の実現訴える 高校生平和大使に長冨さん 8月長崎へ

2022/07/16 05:30

高校生平和大使に任命された長冨日向さん=兵庫県庁

 平和な世界の実現を訴える「高校生平和大使」に選ばれた長冨日向さん(16)=甲南女子高2年、西宮市=が15日、神戸市中央区の兵庫県庁で抱負を語った。ロシアのウクライナ侵攻が世界を脅かす中、「私の力は小さいけれど、平和を実現するために頑張りたい」と意気込んだ。 関連ニュース タイガース、甲子園開幕に快勝 球団史上初の連覇懸け、大声援のファンら期待「先発陣は安定」「味ある試合見せて」 アレンパ任せた! 淡路島コンビ躍動、近本外野手先制打 村上投手も無失点 タイガース、甲子園初戦は白星  宝塚歌劇団、本拠地・宝塚大劇場での新人公演再開へ 8月に雪組「ベルサイユのばら」

 高校生平和大使は1998年、インドとパキスタンが相次いで核実験を行ったのを受け、長崎県の平和団体が発案。国連軍縮会議など海外に足を運び、若者の目線で平和を訴えてきた。
 25年目となる今年は、全国で31人が選ばれた。兵庫県では「高校生平和大使を支援する兵庫県実行委員会」が、長冨さんのほか、大使の活動を支援する平和大使サポーター10人を選定。新型コロナウイルス禍で国連への派遣はかなわないが、8月に長崎県を訪ね、全国の大使やOBOGらと交流し、核兵器廃絶の意義などについて考えを深める。
 長冨さんは昨年、平和大使サポーターとして活動した。ウクライナ侵攻については「ロシア国内の人々に目を向けると、反対している人もいる」と指摘。中立的な視点で平和を求めていきたいと強調した。
 また、「こうした活動ができるのは先輩たちのおかげ。一緒に平和について考え、行動に移せる機会をもっと設けたい」と力を込めた。(伊藤颯真)

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