兵庫大、教育学部新設へ 23年4月に定員410人 保育士から幼稚園、小学校教諭まで育成
2022/07/21 05:30
兵庫大=加古川市平岡町新在家
兵庫大(兵庫県加古川市平岡町新在家)は、新たに小学校と特別支援学校の教員免許が取得できる「教育学部教育学科」(仮称)を、2023年4月に設置する構想を明らかにした。現在、文部科学省に設置届を提出している。
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教育学部新設に向け、生涯福祉学部の「こども福祉学科」は22年度で募集を停止する。これにより、従来は4学部6学科だった同大学は、5学部7学科となる予定。教育学部の定員は410人を想定し、23年度以降、毎年、新入生100人と3年次の編入生5人を募集する計画という。
設置が決まれば、こども福祉学科にある幼稚園教諭1種免許や保育士資格取得のためのカリキュラムは、新たな教育学部教育学科が担う。小学校教諭や幼稚園教諭、保育士などを目指す学生たちが双方の指導分野を学ぶことで、子どもの発達過程をより広く理解して教えられる人材を育成するのが狙い。
このほか、学生が主体的に地域課題を発見し、解決までの過程を学ぶ「PBL」(課題解決型学習)を充実させ、情報通信技術(ICT)を活用する技術も得られる。
同大は「これまで、子ども個人の幸福を考える『児童福祉』の観点から教育してきた。教育学部を設けることで、幼児教育と学校教育を『一つの線』として捉えられる人材の育成を目指したい」としている。(千葉翔大)