兵庫県警、技能指導官に5人指定 薬物・銃器捜査や通信指令など

2022/07/27 05:30

兵庫県警察本部=神戸市中央区

 兵庫県警は26日、長年培った専門知識や技術を伝える「技能指導官」として、新たに5人を指定した。


 1995年に創設された制度で、専門分野を15年以上経験した45歳以上の警察官が対象。現役では今回の5人を含め、計28人が技能指導官となっている。
 5人は薬物銃器対策課の秋友(あきとも)信也警視(56)▽同課の井上一馬警視(55)▽同課の田川史朗警部補(54)▽通信指令課の喜多村智範(とものり)警部補(53)▽交通機動隊の桜井正治警部補(54)。
 薬物の密売密輸事件を捜査してきた秋友警視は「薬物乱用者の背後にいる犯罪組織を摘発するには、『飽くなき探究心』を持って捜査することが大切だと伝えたい」。銃器摘発に携わってきた田川警部補は「ひとたび銃が使われれば、人の命に関わる。巧妙に隠された銃を見つける着眼点を引き継ぎたい」と決意を込めた。
 通信指令業務の長い経験を評価された喜多村警部補は「表情の見えない通報者から、素早く必要な情報を聞き取る技術が求められる」と語った。(井沢泰斗)

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