明石・泉市長に殺害予告メール届く 辞職しなければ「自作銃で何発も撃って殺す」
2022/07/27 12:32
自身への殺害予告について会見する泉房穂・明石市長=27日午前、明石市中崎1、明石市役所(撮影・長嶺麻子)
兵庫県明石市の泉房穂市長は27日、記者会見を開き、自身に対して危害を加える内容のメールが届いていたことを明らかにした。兵庫県警はすでに捜査を始めているといい、泉市長は刑事告訴も視野に対応する。
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市によると、メールは26日早朝、近隣市に届き、県警を通じて同日夕に明石市へ連絡があった。
メールでは泉市長に対して「こいつが市長やってるとか兵庫の恥だぞ」と指摘し、辞職を要求。辞職しなかった場合は、安倍晋三元首相の銃撃事件と関連づけて「(容疑者の)山上徹也を参考にして自作銃を作った。こいつで頭や胸を何発も撃って殺す」と記していた。「8月末までに考えを決めてくれ。もし9月になっても辞職しなかったらその時は戦争だ」とあった。
27日午前11時に開いた会見で泉市長は「適正な捜査をお願いしたい」と述べた。
安倍元首相の銃撃事件が起きて間もない時期にメールを受けたことについて「率直に怖い。(衆院議員だった)恩師の石井紘基さんが自宅前で刺し殺された。政治家が命を失うことを身近に経験したので、一般の人が思う以上に、怖さを感じる」と話した。
ツイッターで日々発言しており、安倍元首相の銃撃事件後は身近な人から「発言を控えた方が良い」と助言を受けていたという。一方で発言を暴力で封じようとする動きについて「私ははっきりと物を言うタイプなので、考えが違う方もいる。こういうことがあると大変戸惑う」と述べた。
泉市長は現在3期目。昨年12月に始めたツイッターは約31万人のフォロワーがいる。同市は人口増加が9年間続いており、原動力の一つとなった子育て支援策などが注目を集めている。(長尾亮太)