先生不足が深刻…神戸市教委が「ペーパーティーチャー」募集 経験の少なさ研修でフォロー
2022/07/30 05:30
神戸市教育委員会が入るビル=神戸市中央区東川崎町1
全国的に教員不足が深刻化する中、神戸市教育委員会は29日、教員免許を持っていて勤務経験が少ない「ペーパーティーチャー」を対象とした研修の参加者募集を始めた。情報通信機器の活用やいじめ対応などを習得した上で、臨時講師として同市立学校で半年以上勤務。教員確保につなげる。応募は8月22日まで。(古根川淳也)
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教員不足は同市教委でも深刻で、産育休や病気休職のため今年4月時点で小学校17人、中学校9人(いずれも常勤換算)の欠員がある。従来は臨時講師を充てていたが、近年は教育現場の多忙さが意識され、なり手がいないのが実情だという。
そこで、新たな担い手としてペーパーティーチャーに着目した。研修は教員免許を持っていて最近1年以上教職に就いていない人が対象で、市立学校園で6カ月以上の勤務が可能なことが条件。定員や年齢制限はなく、基本的に応募すれば採用される。期間は8月25~31日で、6万8千円の給与が支給される。
市教委は「研修や学校現場で自信をつけ、正規の教員採用につながってほしい」としている。
同市教委TEL078・984・0646