政府新設のBA・5対策強化宣言 斎藤知事「発令の予定なし」
2022/08/01 19:20
会見で質問に応じる斎藤元彦知事=1日午前、神戸市中央区、兵庫県庁(撮影・秋山亮太)
兵庫県の斎藤元彦知事は1日、新型コロナウイルス対策として政府が新設を決めた「BA・5対策強化宣言」について、「現時点で発令する予定はない」と明らかにした。既に基本的な対策やワクチン接種を県民に呼びかけており、「引き続きお願いすることが大事」と述べた。
関連ニュース
第7波の感染者、わずか1カ月で第6波超え 「BA・5」脅威の感染スピード
第7波拡大防止へ JR新神戸駅と神戸空港に無料検査拠点 8月5~18日、県が設置
コロナ感染1万人超え、知事「正念場」行動制限は重ねて否定、ワクチン接種や対策徹底を
知事就任1年に合わせた会見で質問に答えた。斎藤知事は以前から、近距離で会話する際のマスク着用や換気の徹底など場面に応じた感染対策を訴え、高齢者らにはワクチンの4回目接種を推奨。社会経済活動との両立を重視する考えを示していた。
会見で「強化宣言の趣旨は大事だが、県民には既に十分注意してもらっている」と言及。高齢者に過度の行動自粛を求めれば、認知症の進行や、心身の機能が低下する「フレイル(虚弱)」のリスクがあることにも触れた。
就任以降の対策については「コロナ対応が仕事の大半を占め、イベント出席やコミュニケーションの面で制約もあった」と振り返り、「第7波を県民と共に乗り越えたい」と話した。
BA・5対策強化宣言は、都道府県の自主判断で高齢者や同居家族に外出自粛を要請することができ、帰省で高齢者と会う場合の事前検査の呼びかけなども想定されている。(田中陽一)
【兵庫のコロナ情報】←最新のコロナニュースはこちら