光本・尼崎市議を刑事告発 市議会事務局が会見【一問一答】
2022/08/05 20:10
光本圭佑尼崎市議の告訴について説明する中嶋成介・尼崎市議会事務局長=5日午後、尼崎市役所(撮影・斎藤雅志)
兵庫県尼崎市の光本圭佑市議(43)が所属していた会派「日本維新の会」の政務活動費(政活費)を不適切処理した問題で、購入したパソコンの納品書を偽造したなどとして、市議会事務局は5日、光本市議に対する有印私文書偽造・同行使容疑などの告発状を兵庫県警に提出、受理された。議会事務局らが会見を開いた。主な一問一答は次の通り。
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■告発事実以外の件についても捜査を依頼
-個人名で告発したか。
「事務局長名で提出した。事実関係が判明できていない。公務員として事務局長名で告発した」
-偽造文書を行使したという告発事実は「会派に文書を提出した」という時点を取ったのか。
「その通りです。(政活費を)出金する際に会派に納品書などを出しているので、その時点で行使している。最終的には議会事務局にも書類を提出しているので、そこでも行使していることになる」
-有印私文書偽造、行使以外についてはどうか。
「(不可解な)250万円の出金やパソコンの購入、印刷の経費などについても警察に伝え、捜査をお願いした」
「昨年6月から今年5月までの期間で(不明朗な出入金は)約700万円あり、すべて警察に伝えた」
-光本市議から連絡はあったか。
「特にない。今回の告発についても伝えていない」
-市議会としてどう真相究明していくのか。
「基本的に議会事務局には捜査権がないので、警察の捜査によって事実を明らかにしてもらう。通帳の動きについて、光本議員に(調査依頼を)伝えたが、開示はされなかった」
-本人に接触したのか。
「通帳の開示を求めた際は『弁護士を通してほしい』としてかなわなかった。以降は、事務局からは調査の協力を要請していない」
■捜査結果を基に制度検討
-市議会は、政活費の制度検証に当たる特別委員会を設置している。
「告発で事実関係を究明しながら、特別委はこの先の制度設計をする。捜査で明らかになった事実を基に、今後、同じことが二度と起こらないように予防策を考えていく」
-告発だけで細かい事実は確認できないのでは。
「議会内で百条調査委員会を設置すべきという意見も出ている。最終的には議会の判断になるが、その可能性もある」
-光本議員への思いは。
「事実について意見が食い違っているところがある。率直に何があったかを提示していただきたい」
-私的流用はないのか。
「今回は本人も認めている(文書の偽造・行使という)部分を告発内容とした。それ以外については、事実関係が分からないので捜査を依頼した」
-過去にも同様の告発はあったか。
「記憶にはないが、調べるすべがない」
※光本市議を巡るこれまでの記事はこちら
→【尼崎市のページ】(https://www.kobe-np.co.jp/news/amagasaki/)