生活保護のファイル2冊紛失 西宮市、受給者2人分 収入や通帳など記載

2022/08/12 19:45

西宮市役所=西宮市六湛寺町

 兵庫県西宮市は12日、生活保護を受けている2世帯2人分の個人情報が記録されたファイル2冊を紛失したと発表した。住所や名前を記した保護台帳のほか、収入や預金通帳に関する資料をとじていた。流出の被害は確認されていないという。 関連ニュース 尼崎市の紛失USB見つかる 委託先会社から「かばんと共に見つかった」と電話連絡 「重大情報を扱う原則、いずれも守られていなかった」 USB紛失の委託業者が会見で釈明 USB紛失問題の尼崎市、稲村市長退任へ 昨年末から周囲に相談


 同市厚生課によると6月下旬、担当職員が決済時に1人分のファイルが見当たらないことに気付いた。8月2日に受給者全員のファイルを点検すると、同じ職員が担当する別の1人分もなくなっていたという。
 ファイルは庁舎外への持ち出しを禁じており、昨年12月に執務室の引っ越し作業をした際に誤って処分した可能性があるという。
 市は兵庫県警西宮署に遺失物届を提出し、2人には8日に事情を伝えて謝罪した。今後は個人情報の取り扱いに関する研修を行い、管理方法を見直す。(久保田麻依子)

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