社高野球部「憧れの先輩」が甲子園勝利を後押し 阪神・近本と楽天・辰己、ステーキとTシャツ差し入れ
2022/08/13 20:00
社高校OBで阪神の近本光司から差し入れをされたステーキを味わう選手たち(同校提供)
甲子園球場(兵庫県西宮市)で開催中の全国高校野球選手権大会に出場している社(兵庫)の選手たちに、OBでプロ野球阪神の近本光司(淡路市出身)と楽天の辰己涼介(神戸市北区出身)が差し入れを行った。2人とも高校時代に果たせなかった聖地行きをかなえた後輩たちを激励。ナインは憧れの先輩の気遣いに感激しつつ、14日の2回戦へ気持ちを高めている。
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近本は高2、3年の2011、12年夏に兵庫大会で8強に進出。2学年下の辰己も、夏は3年時の県4強が最高だった。
社は今年、創部74年目にして初めて兵庫大会を制覇し、夏の甲子園に出場。9日の1回戦で県岐阜商を10-1で下した。
母校の歴史を塗り替えた後輩を応援しようと、近本は行きつけの焼き肉店を通じてステーキ肉を差し入れ。初戦突破した日の夕食にベンチ入り選手ら31人に振る舞われ、勝利の味と共に上質な牛肉をかみしめた。
また、初戦前には辰己が1~3年生の選手、マネジャー計65人と教員の名前が入った練習用Tシャツを全員にプレゼント。選手らは宿舎での部屋着などに使っているという。
副将の岡本遥輝三塁手は「僕たちの口には合わないのではないかと思うぐらい良いお肉と、うれしいTシャツで、気持ちが引き締まった」と気合を入れていた。(初鹿野俊)