1円玉よりミニ! 国内最小トンボ、草の先端で一休み 芦屋、西宮の湿地

2022/08/17 18:15

草の先端で羽を休める雄のハッチョウトンボ=西宮市内

 国内最小のトンボと言われ、世界でも最小の部類に属する「ハッチョウトンボ」が兵庫県芦屋、西宮市内の湿地で飛んでいる。兵庫県のレッドデータブックで絶滅の危機が増大しているとされる「Bランク」に指定され、限られた場所でしか観察できない。 関連ニュース 「数千匹に1匹という確率…」金色のオタマジャクシ、3日連続で発見 神戸の田んぼで10匹以上確認 ヤマカガシ触らないで 身近な毒ヘビ、住宅地でも 白いオタマジャクシ 育てたら「黄金のカエル」になりました

 両市境付近にある広々とした湿地。シラサギが飛ぶ姿に見えることから名付けられた「サギソウ」などの希少植物が生えている中、目を凝らすと、小さな赤いトンボが草の上で羽を休めている。
 体長2センチ以下で1円玉より小さく、日当たりの良い浅い湿地に生息。成長すると雄は体が真っ赤になり、雌は灰色や黄色がまざったしま模様になる。日本山岳写真協会関西支部の山本和典さん(68)は6~9月ごろによく見かけるといい、「湿原には貴重な昆虫や植物が多い。観察時は環境に配慮を」と話した。
(村上貴浩)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ