「デブ猫ちゃん」が焼き物に 兵庫巡る姿を手のひらサイズで再現 愛媛旅からのファンが制作
2022/08/18 19:27
童話の主人公マルを題材にした陶芸作品を手にする森本秀男さん=加東市上中
ぽっちゃりキュートな猫が、童話の世界を飛び出した。神戸新聞で連載中の創作童話「かなしきデブ猫ちゃん マルのはじまりの鐘」を題材に、兵庫県加東市上中の森本秀男さん(68)が、陶芸作品を完成させた。兵庫県内を旅する主人公マル(3歳雄)の物語を追うように、神戸のパンを手にしたり、赤穂義士をほうふつとさせる「赤穂ニャン士」になったりした姿を、立体的に再現している。
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森本さんは、2年前から小野市の陶芸施設「あお陶遊館アルテ」に毎週通い、趣味で創作を続ける。今年5月に瀬戸内海のしまなみ海道を訪れた際、愛媛県今治市の土産物店で見つけた「デブ猫ちゃん」のTシャツを気に入り、焼き物で形作った。
本紙紙面を参考に型紙を作り、丸々としたおなかを持つマルを、高さ約20センチの作品に仕上げた。オリジナルの貯金箱を含め既に4個が完成し、さらに城崎温泉(豊岡市)の外湯巡りをするマルの浴衣姿などを制作中だ。
作業に打ち込むうち連載童話のファンになったといい、「独特の表現が面白くて(掲載される)土曜の朝刊が楽しみ。マルに加東市にも来てほしい」と今後の展開に期待している。
作品の写真を見た童話の作者早見和真さんは「こうした僕らの想像になかったものこそが力になります。ホントにうれしい!」とコメントし、絵を手がける絵本作家かのうかりんさんは「愛媛旅からのご縁で、味のあるいろんなマルを作ってくださり、うれしいです!」とつづった。(岩崎昂志)