安倍氏国葬、斎藤知事が公務での参列に意欲　「案内あれば弔意示したい」

　安倍晋三元首相の国葬を巡り、兵庫県の斎藤元彦知事は２４日の会見で「国から案内があれば地方自治体の長として弔意を示したい」と述べ、知事の立場で参列する意向を明らかにした。 関連ニュース 安倍氏銃撃、参院選への影響は　自身の投票に「なし」８割も、大多数が与党勝利に「あり」 安倍元首相は今秋「国葬」に…そもそも「国葬」って何ですか？　戦後では吉田茂元首相以来2例目に 安倍氏国葬に渦巻く賛否　「森友・加計に疑念残る」「暴力反対を世界に」　性急な判断疑問視も

　斎藤知事は安倍元首相について「長年にわたり一国の総理として大きな職責を果たし、地方分権や地方創生にも尽力した」と述べた。一方、世論調査などで国葬への賛否が分かれている現状には「国は丁寧な説明が必要」と指摘した。
　国葬への知事の参列を巡っては、交通費などに公費を支出するのは違法として、弁護士らが兵庫など４道府県で住民監査請求をしている。斎藤知事は「法令に基づいた手続きであり、いろいろな考えがあって請求されたと受け止めている」としながら、「国費で行われる国葬に公務として参列は可能だ」との見解を示した。（金　旻革）