西脇高校が全国一に 地場産業の播州織使った「古民家アトリエプロジェクト」で文科大臣賞

2022/08/24 20:40

斎藤元彦知事に最優秀賞受賞を報告する生徒=兵庫県庁

 兵庫県立西脇高校(西脇市)生活情報科の生徒が、地場産業「播州織」を使って地元の活性化に取り組み、山形県で開かれた「全国高校家庭クラブ研究発表大会」で活動内容を発表した結果、最優秀賞の文部科学大臣賞に選ばれた。生徒らは24日、賞状と大きなトロフィーを手に兵庫県庁を訪問した。 関連ニュース 茅葺き民家守れ、徹底調査 高齢者大の院生8人が研究、課題まとめ冊子に 三木 大塩の古民家雑貨店、古民家雑貨店、カフェスペース新設へ手作り改装中 今秋オープン「一息つける場に」 築100年の古民家を一棟貸しの宿に 神戸から移住の夫婦、丹波篠山に開業

 播州織は西脇市を中心に生産される先染め織物。生活情報科の生徒は、オリジナルブランドの立ち上げやファッションショーの企画など、多様な仕掛けで播州織の魅力を発信してきた。
 同日は生徒4人が来庁。昨年7月に古民家を活用して始めた活動「古民家アトリエプロジェクト-播州織でやさしさと笑顔あふれる町づくり」について、斎藤元彦知事らに報告した。
 活動では、播州織でオーダーマスクのほか、頭巾やルームシューズなど防災グッズの製作に挑戦。地元の特産品を使った手作りクッキーやカレーパンをアトリエで振る舞うなど、地域の人が足を運びたくなる工夫も凝らしたという。
 3年の前田菜緒さんは「ゼロからモノを作る楽しさに気付いた。取り組みを続け、外国の人にも足を運んでもらえるようにしたい」と今後の意気込みを語った。(貝原加奈)

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