たばこ8本とライター握りしめ留置場の身体検査へ 容疑者の持ち込み見逃した警部ら処分 兵庫県警
2022/08/26 20:18
兵庫県警察本部=神戸市中央区
容疑者が留置場内にたばこを持ち込んだのに気付かなかったとして、兵庫県警が東播地域の警察署に勤める40代の男性警部ら3人を所属長注意処分にしたことが26日、神戸新聞社の情報公開請求で分かった。留置場でたばこのにおいがするのに署員が気付き、発覚した。
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県警によると、処分を受けた3人は5月16日午後6時ごろ、逮捕した男性容疑者の身体検査を実施。容疑者は手の中にたばこ8本とライターを握りしめたまま検査に臨み、隙を見て貸与されたズボンの内側に隠したという。翌17日未明、巡回中の署員が容疑者の独房で吸い殻1本を見つけた。
また、神戸市内の警察署では留置人への所持金返還で、40代の男性巡査部長と30代の男性巡査長が誤って過払いした1560円を自腹で補塡し、上司の50代男性警部補が出納簿などを書き換えた。警部補は虚偽有印公文書作成などの疑いで書類送検された。
この警部補はほかに、勾留中の容疑者の面会に来た女性に、手紙を検閲していると明かし「俺も楽しみにしているよ」などと発言。所属長訓戒処分とされた。
このほか、子どもの急な発熱で休暇を願い出た30代の女性巡査長に、「子どもに熱を出すなと言っておけ」と発言した阪神地域の50代の男性警部補や、西播地域の50代警部補のパワハラを認定し、本部長訓戒や警務部長注意とした。