中高生の20人に1人「ヤングケアラーに理解を」16日、兵庫県公館でシンポ
2022/09/02 18:30
兵庫県公館=神戸市中央区下山手通4
病気や障害のある家族を若くして介護する「ヤングケアラー」への理解を広めるシンポジウムが16日、神戸市中央区の兵庫県公館で開かれる。県が主催し、ケアラーの問題に詳しい浜島淑恵・大阪歯科大教授が基調講演。教育や福祉などに携わる関係者によるパネル討論もある。
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ケアラーは18歳未満が「ヤングケアラー」、18歳からおおむね30代前半までは「若者ケアラー」と呼ばれる。国の調査で中高生の約20人に1人が該当するとされる。県は6月に専門相談窓口を開設したほか、職員研修などを実施してケアラーの支援を強化している。
シンポでは、浜島氏が「ヤングケアラーの現状と抱える課題」をテーマに講演。パネル討論は「ヤングケアラーへの気づき・支援・連携」と題し、県立学校長協会や尼崎市教育委員会、県地域包括・在宅介護支援センター協議会、県社会福祉士会、神戸市役所でケアラー問題に向き合う人々が参加する。
午後1~4時。無料。定員300人(先着順)。オンラインで同時配信を予定している。申し込みは県地域福祉課TEL078・362・3183