マラウイで邦人が船転覆事故で死亡 関学大・今井教授と確認 研究調査で渡航中
2022/09/02 21:00
関西学院大学総合政策学部(兵庫県三田市)の今井一郎教授が8月、アフリカ・マラウイで研究調査中にボート転覆事故に巻き込まれたとの現地報道に関し、関学大は2日、亡くなったのは今井教授と事実確認ができたと発表した。68歳だった。
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今井教授が提出した海外出張申請によると「マラウイでの漁労活動に関する文化人類学的調査」のために渡航していたという。19日に強風で船が転覆した。
今井教授の専門は生態人類学。1988年に京都大で博士課程を修了し、2000年から関学大総合政策学部の教授を務めた。
関学大は、学長、学部長の連名でコメントを発表。今井教授が、発展途上地域における開発と環境保全の矛盾構造の解消につながる成果を発表したことなどを紹介し「心より感謝を申し上げますとともに、ご冥福をお祈りいたします」とした。(小森有喜)