舞う獅子舞、生き生きと 神戸・南京町の「中秋節」3年ぶりに観客前で 11日も上演
2022/09/10 22:24
神戸・南京町の中秋節で、3年ぶりに一般客の前で披露された獅子舞=10日午後、神戸市中央区元町通1(撮影・長嶺麻子)
名月を楽しみ、秋の収穫を祝う中国の伝統行事「中秋節」のイベントが10日、神戸市中央区の中華街・南京町で開かれた。新型コロナウイルス禍の影響でオンライン開催が続き、観客の前で催すのは3年ぶり。躍動感ある獅子舞や竜舞に、盛んな拍手が送られた。
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10日は旧暦の8月15日(十五夜)にあたり、南京町商店街振興組合が毎年この時期に舞踊や歌で祝福する。25回目となる今年は、開会式に続き、神港橘高校の「龍獅団」が出演。獅子舞では軽快な演技を見せ、竜舞では長さ約8メートルの竜を5人で巧みに操った。夕刻には神戸華僑総会舞獅隊による獅子舞も披露された。
観客からは「竜も獅子も生きているかのよう」と感嘆の声。同振興組合理事長の曹英生さん(65)は「2年間開催できず、閉塞感があった。出演者にもお客さんにも笑顔で帰ってもらえて、開催者冥利に尽きる」と話した。11日も午前10時半から獅子舞などが上演される。(斎藤 誉)