街中がステージに 豊岡演劇祭2年ぶり開幕 全国から80団体参加、会期中100演目を予定

2022/09/15 19:43

開幕した「豊岡演劇祭2022」の成功を祈る舞を披露した劇団のメンバー=15日午後、豊岡市出石町内町

 全国から集まった劇団などが兵庫県豊岡市を中心とする各会場で作品を発表する「豊岡演劇祭2022」が15日、開幕した。同市在住の劇作家平田オリザさんがフェスティバルディレクターを務め、25日までの会期中に約80団体の約100演目が予定されている。 関連ニュース 【写真】夜の公演を楽しもうと劇場入りする来場者ら 豊岡演劇祭 観客席からの挑戦「どれだけ多くの劇見られるか」 達人が計画づくり 【写真】劇団員のパフォーマンスに集まって見入る観客ら

 「5年でアジア最大、10年で世界有数の演劇祭」を目指して2020年にスタート。昨年は新型コロナウイルス禍で開幕直前に中止を決めた。2年ぶりの開催となる今回はエリアを拡大し、養父市と香美町も会場に加えた。
 主催者側が招待する「公式プログラム」のほか、公募制の「フリンジプログラム」ではダンスや大道芸など多彩な演目が並ぶ。初日は城崎国際アートセンター(豊岡市)でベルギーの劇団による上演や、出石城跡(同)前で仙台市の若手劇団によるパフォーマンスなどがあった。
 平田さんは、コロナ禍で芸術発表の場が大きく制限されてきたことを踏まえ、「アーティストの表現の喜びが、市民にも伝わるような演劇祭になっていけば」と話した。
 豊岡演劇祭フェスティバルセンターTEL050・5527・7241(午前10時~午後6時)
(石川 翠)

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