赤字路線の存廃、車両内で考える JR加古川線 兵庫県職員ら地域住民と意見交換

2022/09/28 18:20

JR谷川駅に停車した列車内で意見を交わす参加者=28日午前、丹波市山南町

  赤字路線としてJR西日本が存廃を含めた議論を地域に求めているJR加古川線の兵庫県西脇市-谷川区間について、路線維持と利用促進策を考えるワーキングチーム(WT)の第2回会議が28日、丹波市内で開かれた。会議に先立ち、同市のJR谷川駅に停車中の車両内でミーティングを行い、兵庫県や西脇、丹波両市の職員、地域住民ら約30人が意見を交わした。 関連ニュース 大気中のCO2回収する実証設備、災害救助や介護現場でのロボット開発 川崎重工業の工場、斎藤知事が視察 <たんば彩時記>休耕田のコスモス500万本満開 山里がピンク一色に 丹波・氷上 本物そっくり、プラネタリウムの「カプセルトイ」いかが 立体模型、投影の星空も再現 明石市立天文科学館


 WTにはJR西や自治体のほか、同線が通る両市の商工会、バス事業者などが名を連ねる。車内ミーティングは丹波県民局が「車両の幅広い活用法を検討したい」と、会議とは別に企画。話し合いの場として車両を利用するのは、JR西が運行する県内ローカル線で初の試みという。
 参加者は谷川駅で発車を待つ電車に乗り、座席で向かい合った人同士で路線の活用法を約1時間議論。同駅でのマルシェを企画している畑美和子さんは「他の駅も巻き込み、スタンプラリーのようなイベントを企画できれば」と話した。(伊田雄馬)

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